昭和41年9月22日 夜の御理解 №41-106
今日、私はあの、相撲はあんまり見ないのですけれども、ちょうど今日は、横綱の(柏田?)が負ける一番をちょうど見ておりました。それは、私どもがあんまり感心がないことなんですけれども。やっぱり、感心のある人には、喜びであったり、または、ガッカリであったりしただろうと、こう思うんですけれど。
まあ、私はその後に、あの、あれを返したのは何とかいう相撲取りでしたかね。あの人に何か、記者がインタビューをやってましたです。
ほれで、その、どうですか、嬉しいでしょうて。はい、嬉しいて言ってから、もう、そのまま、何とも言えん、私はあれを聞いとってから、気持ちがいいですね、あの、ああ、運が良かったんですよ、とか何とか、その言うのじゃなくてですね、本当に嬉しいは嬉しいということを、素朴に、こう言ってのけておる。
その、何じゃ子供のような、まあ、何という関取さんか知りませんけれども。本当に、あの、気持ちの良いインタビューをやっていました。それを聞かせてもらってから、もう、私はそれを思ったんです。それが、ちょっと私は、あの、堤(つつみ)さんがあれでした、現場の当番でございましたから、ちょうど、帰って来ておりました。
ほれで、相撲があっとるもんだから、すぐに上がってから、二階で相撲を見とりましたところが、その、堤さんは、なかなか穏やかじゃないのですね、自分のその、好きな力士が負けて、もう、(勝ったと思うとったのが?)負けたのですから。私は、そげん気が付かなかったんですけれども、その、すぐ帰られましたが、下でうどんの用意が、まあ、出けとるけん頂いて行って下さいち、いいえ、もう、今日はご無礼しますち言うちから、もう、( うどんどん )なかちいうごたる風で帰られるのを見てからですね、本当にあの、九州人気質というかね、その、やっぱ、それがあるんですね。
あの、いつも高橋さんが申しますのに、あの、野球なんかがそうです。あそこは、お寿司を出してるんですよね。ところが、その、西鉄のファンが、もうほとんどしめてるそうですが、西鉄が負けた時にはですね、全然、お寿司が売れないそうです。もう、弁当どん食うもんかちゅうごたる風で、やっぱ、わけでしょうね。ところが、西鉄が勝ったて言うたら、もう、そのかわり、予想外に売れるということです。これは、もう、九州だけに見られる、その、まあ、特徴らしいですね。
そんなことを、他所の球状ではないらしいです。ね。そこに何かその、九州人の気骨というか、その、長所短所をはっきり見せたような感じが致しますですけれども、信心でも、やはりそうです。私どもが御本部参拝させて頂いておりますと、上方の方達に会いますと、九州の人はえらいですねち言うてから、その、褒めるんですけれどもですね。
たしかに、その、何かこう、一途なものは持っとるようですね。けれども、その、上方の人達のように、その、粘りがないんですね、信心に。だから、結局、私どもの信心にも、そういうあれが、そこの欠点のところを、よく自分で自覚して、そこんところを、おかげ頂いて行かなきゃならんと、私は思うんですね。
今日、朝の御霊様のお祭りがございますのに、献花が、お茶のお供えが、お茶の花のお供えがしてございますが、まあ、それから感じるのですけれど、いつか頂いた御理解の中に、この、「芽が出りゃつまれ、葉が出りゃかられ、それでも、茶の木に花が咲く」と。どうしても、一つ、ここに本当の信心というか、おかげを頂くためには、ここんところの辛抱が必要だということです。
私どもの、この九州人気質の中にはですね、もう、芽が、その何と言うですか。まあ、調子が良いと、もう、ザーッと勢いが出るんですね。もう、それこそ、( )あるらしいですけれども、負けたち言うたら、もうシュンとしてしもうただけじゃない、もう、腹かくようなところがあるわけなんですよね。それで、その、やっぱ信心の上にも現われてるです。ね。そういう時にはです、私ども一番大事に、だいたいしなきゃならない。もう、芽が出りゃつまれ、葉が出りゃかられるけれども、それでも、やっぱり茶の木に花が咲くというようなおかげを頂いて行かなければならん。
私は今日、堤さんが、もう、いいち言うちから、もう、(うどんも食べんで?)帰られるのを見てからですね、はあ、本当に、堤さんの欠点じゃないなあ、これは、九州人の、まあ、欠点だろうなというような気がしたんです。それは、まあ、他のことで、もう、忙しかったから、その、帰られたのかも知れませんけれども、だいたいなら、まあ、必ず私がここでお茶を出して、うどんでもあげたり、おにぎりでもあげたりしてから帰られるんですね。
けれども、もう、今日はそげなうどんだんいけんちゅうごたる風で、もう、振り切るようにして帰られるのを見てからですね、これは、信心の上にも、こういうようなものが、お互いありゃせんだろうか。おかげを頂いたと言やあ、勢いが出るけれど、それと反対なことになると、シュンとなってしまうような気質が、私どもの気質の中にあるという欠点をね、知っとかなきゃいけないと、私は思うですね。どうぞ。